いつからだろう…
誰かに愛されたいなんて…馬鹿げたことを願いはじめたのは…

親の事情で俺は母親を知らない…
家に帰れば迎えてくれる優しい笑顔を知らない
知っているのはくそ親父と暴力
“どうして俺だけ置いていったの?”
母に聞きたかった問い。でも、答えて欲しい母はもうこの世には居ない。

年月が経って、独立した真面目で優しい兄貴が俺を引き取りって…辛うじて、兄弟3人で暮らす日々
大学生になって…
もう20も越えて…なのに…
俺は…
誰かに愛されたいなんて…見苦しいくらいの欲望を胸に秘めて此処にいる。
誰にも言えない…
言えるわけもない…

それでも…
この想いを消すことは出来ない。
俺は……

「ちょいいいいーーーんす!!!」

「!!!!?」

ガタタタタタ!!!

突然、酔狂な格好をした少女が降ってきた。頭には猫耳?それに、メイド服。短いスカートからは、尻尾が長く伸びている。
此処、室内だし、そもそも俺は、メイドを宅配してくれと頼んだ覚えもない。どこの会社だ、訴えてやる。
…なんてツッコミを許さない。展開の速さ。俺の動揺をよそに満面の笑みで少女は自己紹介をはじめる。

「はーい!ジメジメした湿気臭いところに現れる“あくまで天使”のミルクでーす♪ジメジメした貴方の願いを叶えるために…」
そう言って、くるくると踊り出す。

「おい…待て…。」
「はい?」
「“あくまで天使”って…それ、本当のところどっちなんっすか?流行の自称ですか?それなら、詐欺だと思います。先生。」
「細かいこという人は呪いますよッ!!!骨まで残らないくらい!!!」
「ふ…“あくまで天使”なんて良い名前なんだ…一生忘れないぜ…」
「はい、良くできました♪」

はッ

うっかり、この酔狂な娘に完全にのせられている。俺は、我に返って、咳払いをしてから、冷静さを装って、口調を強めた。

「で?何の用だ?人のシリアス路線を壊しやがって…不法侵入で訴えるぞ…」
「何って~貴方の“願い”を叶えるのが“あくまで天使”の私の役目なんです~ああ!素敵!不幸な人を救う!!!なんて、なんて素敵な行為!こんな幸薄そうな人ならより一層の喜びを感じられます!!!」
そう言って、俺の顔をきらきらとした瞳で覗くこむ。
「余計なお世話だ!だいたい、俺には、お前に叶えてもらいたい“願い”なんてねーよ!!!」
「またまた~ご冗談を~!“人に愛されたい”と願うのは人間の本能ですよ★」
「!」
あまりにこのおかしな少女が俺の気持ちを知っているかのようなことを言ったので言葉に詰まった。
こいつ…
俺の気持ちが分かるのか?嬉しいような、心外のような…複雑な想いになった。
「違いますか~?」
「……ふん…本能だと?“愛”を知らない俺には、愛されるってことがどういうことなのか分からない…どうやって感じろっていうんだ?」
「………」
少女は酷く悲しい顔をして黙って俺を見つめる。俺は、その視線が辛くて、言葉を繋ぐ。
「…知らないのなら…望む権利すら無いのかも知れない…」
「ダメです!諦めては!“諦めたら、そこで試合終了だよ”って名言知らないんですか!!!」
涙目になりながら、必死にそう叫ぶ少女。言っている内容にツッコミどころは多いが、俺を励まそうとしているのは分かった。
「…お前…」
「諦めてしまったら…終わりです…想いも、願いも全部消えてしまうんですよ!!!夢も希望も、愛も!!!それでもいいっていうんですか!!!」
必死にそう叫ぶ少女。
「…俺は……」
「“愛されたい”と願うなら…愛されたいのなら…」

アイサレタイトネガウナラ?

「調教して、奴隷にしてしまえば良いんですよ♪お手軽です~★★★」

ぽん

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!タケル(弟)!!!なななななな何て格好をしてるんだ!!!!っていうか、させられてるのか!!!!????」

漫画の効果音のような音がしたと思ったら、目の前に上半身裸のタケル(弟)が現れた。
しかも、首輪をはめ、そこから伸びた鎖はそのまま手錠に繋がっている。

「おにいちゃん…」
涙目でしかも、上目遣いで俺を見上げるタケル。
「◆○△%◎▼□!!!?」
俺は驚きのあまり、何を言っているか分からなくなっていた。

「あ、安心してください。」
「してられっかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「ページの都合上、手間を省いて既に、調教済みのモノを用意い致しました♪詳細を申しますと、昨夜、貴方が一晩かけて襲い尽くしたことになって…」

「なお悪いわぁぁぁぁぁ!!!!」

「えーわがままですぅ…せっかく、手間省いてあげたのに~ちぇぇ…」

「俺がかぁ !!?俺がっすか!!!だいたいてめぇは一体ッーーーー!!!」

「ストーップ。」
「!!?」

《次回予告》
「さてさて、愛されたいという自己欲求を満たすため、無垢で可愛い実の弟を調教し、奴隷にしてしまった、
ちょー鬼畜な 主人公『立山  陸』は、この後も更なる極悪プレイを続けるつもりなのでしょぅかぁぁぁ!!!
ミルクは、その陰謀を止めることが出来るのか!!!
わくわくしますね~次回お楽しみに~♪」

「ちょっ…待て!こら!俺は無実だろ!!何て強引な展開と予告!!!そんなもん、許されないだろ!!!」

「お楽しみに~★★★」

「こらぁ!!!勝手なナレーションで締めてんじゃねえよ!!!…う…ぁ…意識が…遠のく…???」

「もう…聞き分けないからですよ。」

ずるずるずる…「次の世界に連れ行こっと。」

「あ、皆様、また次回お会い致しましょう~♪」

                         To be continued…

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