2014年2月 のDEKO-GANG

雪しんしんと

14-02-08 小説

何も音がしないという状況は、キーンと耳の奥まで何かが聞こえている気がする状態の事を言うようだ。
生活音や自然界からの音がしない代わりに、機械音のようなキーンという音が耳を支配している。
地平線の向こうまで真っ白な雪。とうとうこんなところまで来てしまった。
あまりの寒さに、感覚も失われいる。自分の体の一部がまるで自分のものではないように感じる。
いや…違う。何も感じないんだ。
感じないからこそこの体が自分の物かすらも分からなくなっているんだ。
ここへ来た理由。あるようでない理由。
誰もいない、このただ真っ白いだけの平面を一歩一歩進んでいく。

自分の足跡をあとからあとから降ってくる雪が静かに消していく。
まるで私の生きた証をも消していくかのように。

そうして私は自然に還ってい逝くのだろう。
ありがとう。

誰に言うわけでもなく、私は呟いていた。
そうして次の一歩を踏み出す。
無垢で穢れの無い白が私を包み込んだ。

 

 

25時間後

「おーい!こっちに来てくれ!人がいるぞ!」
「これで二人目か…」
「でも、こっちは怪我してねーな」
「向こうで倒れてたやつは腹刺されとったからな…酷え顔して死んでたなぁ」

 

「それに比べて、いい顔して死んでやがる」

 

題名のない物語

14-02-04 小説

また、聴こえた。

『こんばんは』

下げたトーンの挨拶。

 

こんばんは。

 

なんてことない、ただの挨拶。

 

でも…

怖いんだ。怖くて怖くて堪らない。

理由はただ一つ。それはいつも後ろからやって来る。

自分から、見えない場所から忍び寄ってくるから。

見えないものこそ怖い。

どうしていいか分からないから。

相手を知りたくても姿が見えない。

挨拶してくれる君は、誰?

どうしていつも決まって後ろからなの?

どうして、どうして、どうして

知りたいよ、君の事…君は…

今日こそ勇気を出して振り向こう。

そう決意して、ふり返る。

風を切って振り返る。

 

 

 

『み た な』

 

 

 

あけましておめでとうございます

14-02-04 日記

驚くことに、下の記事が書かれてから丸一年更新無しという状況でした。ホントにすみません。
自分でもびっくり。あれ…前向きにコメント書いていたはずなのに、一年って早いっすね!
今年はまず、少しずつ更新していくことを目指したいと思います。
サークル活動は現在、お休み中なので、このサイトでは近況や思いついたことをどんどん書いていこうかと思います。